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ゴルフ場へのアプローチ

 地方に住んでいる人は、ほとんどがマイカーで出かけるか、あるいは近所の同僚の車に同乗してゴルフ場に出かけることになる。 多くの場合1時間以内にゴルフ場に着く距離である。 この時同乗させて貰う方が楽でいいという考え方もあるが、どうであろうか。 私はむしろ自分の車を出して運転していく方が心身共に準備運動になって良いような気がする。 そんなどっちでも良いことにこだわる必要はないじゃないかと思われるかも知れない。 もちろん、こだわらずに済めば、それに越したことはない。 しかし、少なくとも人の車に乗ってぐたーっとしているよりは、自分で運転して引き締まった状態でゴルフ場に向かう方がよいような気がするという程度のことである。

 都市部に住んでいる人の場合はやっかいである。 車で出かける場合は、朝早く出かけなければならないし、アプローチも非常に長い場合が多い。 相乗りして出かける場合は、どういう順番で、どういう経路で誘い合うかと言うことが優先されるので、自ずと車を出す人が決まってくるが、まあ、普通は一番若い人か、それに近い人となる。 自分の車を出す場合には、ゴルフ場に着くまでに心身ともに疲れてしまわないようにすることが大切である。 同乗者への心遣いや長時間ドライブで、ある程度疲れるのは仕方がないとして、いっそ、ドライブに集中して、コンペへ向かう不安感を払拭し、来るべきコンペのスタートに向かって気分を盛り上げていくくらいの気持ちでいれば、プラス思考でよいかも知れない。

 車に同乗して行く場合、これ幸いと寝込んでしまうのは、運転者に対して失礼なばかりでなく、自分にとっても良いとは言えない。 コンペの始まる数時間前からは身体を目覚めさせ、準備段階にしておかなければならないからである。 世間話や、最近のゴルフについての雑談などに花を咲かせ、リラックスムードで向かうことにしよう。 相手によっては、今日競い合う中になるかどうか探りを入れておくのも大切である。

 電車で向かうときは? この場合の一番の注意点は、ぐっすりと寝込んでしまわないことである。 前夜ほとんど眠れなかった人は別にして、眠ったとしても一瞬頭がこっくりする程度にしておかないと、ゴルフ場についてもまだ身体は眠っている状態になってしまう。 もし、仲間と一緒であれば、雑談することも出来るが、一人で行くときは特に注意が必要である。

 いずれにしても、ゴルフ場に向かうときにはもうコンペの序曲が鳴り始めているようなものであるから、徐々に気持ちを高揚させていかなければならない。 まだスタートまでは時間があると言って、身体を眠らせてはならない。 まだ最高潮には達していないまでも、高揚感が身体の隅々にまで感じるような状態でゴルフ場に到着するようなアプローチが出来るようになれば、あなたの優勝も間近である。


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