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コンペは会社で始まっている

 コンペの日程はもちろん、組み合わせが決まり、下馬評がささやかれる頃になるとコンペはもう始まっていると言って良い。 会社にもよるが、枠順を決めて連副を当てるカケなどが盛り上がってくる。 部分的には口撃戦も始まる。 この時、あなたのシチュエーションがどうなっているかによって違ってくるが、すなわち、本命視されているか、全く無視されているかなどによるが、いずれにしろ、この時期に余り華々しく戦わない方が得策である。 もっとも、あなたが何時も前哨戦の中心人物になっている場合には、急におとなしくなるのも何かと憶測されて攻撃目標になりかねないから、それなりの対応が必要とはなるだろう。

人間とは不思議なもので、自分の言ったことに妙にこだわってしまうところがある。 それがたとえ軽い冗談の積もりであったりしても、後で、それを聞いた人がどう思っただろうかとか、どんな反響や影響があるだろうかなどと気になるものである。 特にコンペ前哨戦では、思ってもいなかった発言や、言ってはいけなかった発言をしてしまうことがある。 そんなこだわりを引きずってコンペ当日を迎えると、自分では気にしていないつもりでも、ショットの前にふとそれがよぎり思わぬミスショットを産みかねない。 前哨戦を楽しみたい人は、過度な自慢や陰湿な攻撃は絶対にさけ、むしろ相手をほめあげるような(ほめ殺し?)明るいものにする方が賢明である。 特に本命視されている人がいる場合は、相手がこちらの狙いに気がつかない程度ほめあげ、プレッシャーを感じさせ続ければ、当日は自滅してくれる?かもしれない。

さて、コンペ直前になると、各人が練習に励むことになるが、忙しくしている人は休日にも仕事に出るか疲れて寝ているかで練習に行く暇がない。 そんなこともあり、週に何度も練習場に通う人は格好の攻撃目標になる。 そこでほとんどの人は、全然練習に行っていないような振りをする。 大都市近辺であれば、練習場も多く、練習場でかち合うこともないのでこの手が通用する。 しかし、練習していないと思わせたところで何の得があるだろうか。 あれだけ練習してもあの程度かと後で言われたくないとか、注目馬の対象からはずれてカケで一儲けしようとかせいぜいその程度であって、当日のプレーが良くなるわけではない。 コンペで勝とうと思うような人は、こんなところで無駄なエネルギーを使わず、自然に振る舞うことが大切であって、練習場で会社の人を見つけ、こそこそ逃げ隠れするようでは優勝はおぼつかない。 堂々と練習し、堂々と勝つ。 勝てば官軍、練習が身に付いた好例としてあがめられるのである。 自分のありのままを出してコンペに臨むことが出来るようになれば、あなたの優勝も間近である。


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